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感染症についての基礎知識2

4.「日和見感染」とは

人体の抵抗力が弱くなった場合に、普段は無害である菌によって発病することを「日和見感染症」という。体内に入った病原体が感染症を引き起こすかどうかは、その人の持つ抵抗力と病原体の力関係で決まる。病原微生物が検出されても感染兆候がない状態を「保菌状態」という。病原体に対する抵抗力が弱くなった高齢者や長患いの病人は、普段なら病気を引き起こさないような弱い菌でも発病する。
  日和見感染の病原体になるのは、細菌・真菌・原虫・ウイルスなど広い範囲の微生物で、いずれも身近に存在する。また、多くの抗生物質にも死なない耐性を持つ黄色ブドウ球菌(MRSA)がいるので注意が必要である。
  特に起こりやすい症状としては、肺炎などの呼吸器感染症である。この他、膀胱炎、腎盂腎炎・尿路感染症・髄膜炎・脳炎・腸炎・皮膚感染症などがある。
  抵抗力が低下して感染症にかかりやすい人は、平素からうがいや手洗いを行い、身の回りの除菌を習慣付け、皮膚などのちょっとした感染症でもきちんと治療する必要がある。

【重要】
◇ 日和見感染の原因 ◇
① 基礎疾患がある場合
② 基礎疾患の治療に長期間抗生物質が投与された場合
③ 抗がん剤や放射線照射による場合
④ 臓器移植で、免疫抑制剤が使われた場合
⑤ 高齢者や病人、乳幼児などの免疫力が弱い場合
⑥ 感染症のリスクが高い職業や生活を送っている場合

5.「微生物」の基礎

① 微生物の分類と特徴
病原体となり得る微生物は、顕微鏡を使用して初めて確認できる。微生物の大きさは直径20nmの小さなウイルスから直径5mm、あるいはそれ以上大きな原虫(原生動物の仲間)であり、殆ど肉眼で見ることができない。一般的に微生物は0~80℃で生活するものが殆どであるが、中には氷点下や100℃を超えても生息できるものもいる。

② 微生物の発育環境要因
微生物は極めて早く増殖できるが、早い増殖を維持するためには様々な環境因子が整っていなければならない。
ア.栄養・・・・・・最も基本的な要件。栄養源からエネルギーと菌体成分の基本となる物質を得ている。
イ.酸素・・・・・・酸素を必要とする「好気性菌」、酸素があってもなくても生息する「通性嫌気性菌」、酸素があると生息できない「嫌気性菌」がある。

ウ.温度
種類 最高温度 最適温度 最低温度 菌の種類例
低温菌 25~30℃ 10~20℃ 0~10℃ 水中細菌、発光細菌
中温菌 40~45℃ 20~40℃ 5~10℃ 発酵菌、カビ、酵母、
腐敗菌等
高温菌 70~80℃ 50~60℃ 30~40℃ 堆肥や温泉の中の
細菌

エ.湿度・・・・・・生物は水分がないと生きていけないが、微生物も同様で、水分活性が0.85以上でないと殆ど生息できない。但し、カビなどに属するものは、水分活性が低くても生息するものがある。

オ.pH・・・・・・・水素イオン濃度(pH)によって大きく影響を受ける。一般的に細菌の育成には、「中性」又は「弱アルカリ性」が適しているが、乳酸菌などはかなり酸性(pH3.5)でも生育できる。カビ、酵母は微酸性(pH5~6)が適している。耐酸性を有するものはpH2でも増殖する。微生物は培地のpHを自身である程度調整できる。培地が酸性であればアミンを、アルカリ性であれば有機酸を生成する。

③ 感染を引き起こす主な微生物
■ 黄色ブドウ球菌
皮膚や粘膜に少数常在している菌で、損傷があると感染の原因になる。抗菌剤がよく効くMSSAと、抗菌剤に体制を示すMRSAがある(病原性はMSSAの方が強い)。

■ レンサ球菌
口腔などの常在菌であり、溶血性レンサ球菌は扁桃炎やしょう紅熱などの原因に、肺炎レンサ球菌は肺炎や中耳炎などの原因になる。

■ 結核菌
増殖が遅い細菌で、爪や髪を除く全ての臓器や組織に感染する。肺結核、腎結核などの原因になる。空気感染の感染防止対策として、高性能マスクの着用や換気などが挙げられる。

■ サルモネラ菌
食中毒の主要な起因菌。サルモネラ症の鶏の卵やネズミで汚染された食べ物などが食中毒の原因になる。

■ 大腸菌
腸管に常在しており、尿路感染、創部感染、胆道感染、敗血症などの原因になる。腸管感染を引き起こす病原大腸菌の存在も知られており、溶血性尿毒症症候群などの原因になる腸管出血性大腸菌や、旅行者下痢の原因となる毒素原性大腸菌などがある。

■ 腸管出血性大腸菌
ベロ毒素を産生する大腸菌で、出血性腸炎や溶血性尿毒症症候群などの原因となる。O157の他O16、O111、O165などの型がある。汚染された牛肉などで経口感染し、潜伏期間は2~14日間。手洗いの励行や糞便で汚れた個所の消毒が必要。尚、腸管出血性大腸菌感染症は、「三類感染症」に指定されており、特定職種への就業制限がある。

■ ノロウイルス
殆どが経口感染。汚染されていた貝類を生あるいは十分な加熱処理しないで食べた場合や、食品取扱者や調理従事者が感染しており、そのものを介して汚染した食品を食べた場合、患者の糞便や嘔吐物から二次感染した場合に感染する。家庭や共同生活施設などヒト同士が接触する機会の多いところでヒトからヒトへ直接感染するケースもある。
※ ノロウイルスには多くの遺伝子の型があること、培養した細胞でウイルスを増やすことができないことから、ウイルスを分離して特定することが困難。食中毒の原因究明や感染経路の特定も困難。潜伏期間は24~48時間で、1~2日続いた後治癒することが多い。

■ 緑膿菌
腸管内や湿潤環境に存在し、創部感染、熱傷後感染、尿路感染、胸部感染などの原因になる。耐性を示す菌の出現が問題になっている、

■ レジオネラ菌
土壌、環境水中の他、湿潤環境に広く生息している。特に冷房用冷却塔の水中に生息する菌がエアロゾルとなり、ヒトに吸引され発症する。

■ 疥癬虫
ヒゼンダニともいい、疥癬(数~数百個のヒゼンタニが寄生)やノルウェー疥癬(10万~100万個のヒゼンダニが寄生)の原因となる。入浴介助などでの濃厚接触の他に、汚染したリネンなどによる感染がある。潜伏期間は1~4週間。布団や畳などへのピレスロイド系(害虫駆除用)殺虫剤の撒布や電気掃除機の使用などで対応する。

つづく

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